|
企業がインターネットで商品を販売しようとする場合、一般的には自前のホームページを活用する。あるいは、昨今球団買収で世間を賑わせたショッピングモールの『楽天市場』などを利用するだろう。今回取材協力いただいたのは、このいずれの方法も介さずにネット販売に成功している『有限会社バナナレコード』だ。会社は創業24年という老舗で、中部地区に10店舗、関東地区に4店舗を構える中古レコードショップだ。対象の顧客層は、同業に「タワーレコード」が挙げられるが、こちらは富士山に例えると「雪冠」に位置するオリコン100位以内の音楽を好む層といえる。対して「バナナレコード」は富士山の裾野にあたる造詣の深い、ややマニアックな音楽を好む層といえる。国内の中古レコード店としては三本指にランキングされる
ほど絶大な支持を得ている。現在では「バナナレコード」というブランド化にも成功し、全国各地に多くのファンを抱えている。
自分の人生を二度裏切ることはできない
創業者である田中氏はもともとミュージシャンを志していた。しかしあるとき現実を直視し一転、大阪でサラリーマン生活を始めた。大阪の地では、レコード店における輸入レコードの種類の豊富さ、それらを当然の如く扱うレコード店の多さにカルチャーショックを受ける。その頃の名古屋では、同じくらいの輸入レコードを扱う店舗といえば柳橋の「YAMAHA」くらいしかなかった。「ミュージシャンという夢を捨て、一度自分の人生を裏切っている。自分の人生を二度も裏切ることはできない!絶対名古屋に種類豊富なレコード店を出すぞ!」と創業者魂に火がつき、27歳の5月名古屋の中心地である栄に1号店を出店したのが事業スタートだ。
初月のネット売上は30万円!
もともとインターネットでの販売にはかなり消極的だった。たまたま2つの誘因が重なったことが取り組みのきっかけ
になった。1つは、直接アマゾンから
CD および DVD を「Amazon.com」サイトで販売してもらえないだろうかと誘いを受けたことだ。アマゾンが直接勧誘してきたのは、云うまでもなく長年培われた実績と信頼の証だろう。多くの方は「Amazon.com」へアクセスした経験をお持ちだと思うが、ご存知の通り数多くの和書や洋書をはじめ音楽
CD や DVD など幅広い商品をネット上で販売している。その革新的なネット販売手法で全世界に名を轟かせた立役者である。

「Amazon.com」のホームページ
 |
1/3 |
 |
|