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基礎知識

メールヘッダーの見かた

メールヘッダー

メールヘッダーとは、メールにつけられる制御用のデータのことです。「To」(宛先)、「From」(送信元)、「Subject」(題名)など、電子メールの送信に必要な情報が含まれています。

通常のメールのやり取りではメールヘッダーを確認する必要はありません。しかし、コンピュータウイルスが添付されてきたメール(以下ウイルスメール)に関しては、メールヘッダーの確認が必要となる場合があります。

以前のウイルスメールは、メーラーに表示される「送信者」(From)の部分を確認すれば、誰からウイルスメールが来たか確認できました。そして、その「送信者」に対して「ウイルスに感染してますよ」と伝えてあげることができました。

しかし、最近のウイルスメールの中には「送信者」の部分を改竄し、送信者以外の他のメールアドレスを表示させるものがあります。つまり、ウイルスメールの「送信者」は本物の送信者ではない場合がある、ということです。

ウイルスメールが来た場合には、すぐに「送信者」に対して「ウイルスに感染してますよ」と伝えるのではなく、メールヘッダーをみて、そのメールが本当に「送信者」から送られたのかを確認しましょう。

メールヘッダーの表示(Outlook Expressの場合)

1. ヘッダーを表示したいメールを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。

(右の画面をクリックすると拡大ページに移動します。)

 
     

2. プロパティが表示されます。

 
     

3. 「詳細」タブをクリックするとヘッダーが表示されます。

 

メールヘッダーの見かた

下の文字列はメールヘッダーの例です。(一部削除してあります。)茶色の文字部分がヘッダーの項目、灰色の文字部分がそれぞれの内容になっています。

ウィルスメールなどで「送信者」の部分が改竄される場合は「From」の部分が改竄され、通常は「From」の部分と同じであるはずの「Return-Path」の部分のメールアドレスが異なったものになります。

また、経由してきたサーバは「Received」の部分で見ることができます。通常「Received」がいくつかある場合は、下から上へという流れでメールが送られています。

Return-Path: <masuo@kk-fuguta.co.jp>
Received: from mail2.kk-apex.co.jp (mail2.kk-fuguta.co.jp [210.xxx.xxx.227])
by sanma.xxxisono.co.jp (8.9.3/8.9.3)
with SMTP id JAA07088 for <katsuo@xxxisono.co.jp>; Wed, 19 Mar 2003 09:13:09 +0900
Received: from ws1.kk-fuguta.co.jp ([210.xxx.xxx.226])
by mail2.kk-fuguta.co.jp (NAVGW 2.5.2.9)
with SMTP id M2003031909322124520 for <katsuo@xxxisono.co.jp>; Wed, 19 Mar 2003 09:32:21 +0900
Received: from pc01([192.xxx.xxx.55])
by ws1.kk-fuguta.co.jp (8.11.6/3.7Wpl2)
with ESMTP id h2J0Cw028698; Wed, 19 Mar 2003 09:12:58 +0900
From: "Masuo Fuguta" <masuo@kk-fuguta.co.jp>
To: "'Isono Katsuo'" <katsuo@xxxisono.co.jp>
Subject: 明日の会議について
Date: Wed, 19 Mar 2003 09:10:33 +0900
Message-ID: <000501c2edab$f5be11a0$3701a8c0@ws1.kk-fuguta.co.jp>
MIME-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp"
Content-Transfer-Encoding: 8bit


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