耐候(光)性試験の前後で、各種評価機器により測定を行い、材料特性の変化を評価します。
評価項目は、色の変化、光沢、亀裂などの外観の変化やカルボニル基の量、分子量などの化学的な変化、引張強さ、切断伸び、衝撃強さ、弾性率などの物理的な変化まで多岐にわたります。今回は、外観の変化および化学的な変化についての評価方法を紹介します。
変退色の評価方法
下図は、染色された織物の耐候(光)性試験前後の写真です。紫外線などにより劣化して、このような色の変化がおこります。
色の変化を評価するには、分光測色計を用います。分光測色計は、繊維製品(糸、布)やプラスチックなどの材料の色を測定し、数値化する装置です。材料に光を照射し、反射光もしくは透過光の波長成分ごとの強さを測定します。
耐候(光)性試験の前後で材料の色を測定し、色の変化(変退色、色差)から耐候(光)性の評価を行います。
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