日本経済全体の回復が伝えられるなか、中小企業の現状ははっきりいって斑模様といってよいでしょう。強い中小企業はますます強くなり、勢いに乗って進む一方、他方では累積債務に苦しむ中小企業、市場の縮小に悩む中小企業、大店舗の攻勢にたじろぐ小規模小売店、景気の回復基調が語られる傍ら苦しむ中小企業は少なくありません。それでは強い中小企業はどうして強いのでしょうか。
それは経営者をはじめ従業員が世の中の変化に感度が高いことです。つまり情報収集、分析を怠りなく行うことです。そのうえで必要とあれば本格的に学習しなければなりません。新分野へ入っていかねばならぬことも少なくないでしょう。そこでは危険を賭けた挑戦が必要です。このよう
な試練をくぐり抜けた経営者、そして企業のみが、競争に打ち勝つことのできる企業といってよいでしょう。
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