AARIアジア中小企業レポート
株式会社愛知アジア総合研究所(AARI)

記事更新日.14.08.

製造業を中心とした愛知県および東海地域の中小企業に向けて、アジア各都市とのコネクションと様々なソリューションに関わるノウハウをもとに、技術支援、品質管理支援、環境対策支援等、ソフト面での海外進出をサポート。第一弾として、中国江蘇省常州市への進出サポートを展開中。
■問合せ先
〒460-0011 名古屋市中区大須2-23-36 ラディアント大須2F
電話 052-205-8033 FAX 052-205-8034
E-mail info@aa-ri.cojp URL http://www.aa-ri.co.jp

■第22回 水族館からアジアが見えてくる


執筆者:株式会社愛知アジア総合研究所 代表取締役 乗松薫
1970年名古屋市生まれ。1996年早稲田大学法学部を卒業後、岩手朝日テレビを経て、2000年ヤフー株式会社入社。2003年、名古屋にて株式会社ミルゲート(旧 有限会社エヌ・プランニング)を創業。以後、WEB領域を中心に、ナショナルクライアントから中小製造業まで、数多くの企業の国内およびアジア地域へ向けたプロモーション業務に携わる。専門領域は国内およびアジア市場へのプロモーションプランニングおよびコピーライティング。2012年3月、株式会社愛知アジア総合研究所を設立し、代表取締役に就任。


アジア各国水族館事情

今回は、話が大きくそれますが、水族館についてお話しします。
実は私は大の魚好きで、食べるのはもちろん、釣ったり、獲ったり、もっといえば眺めているだけでも幸せな気分になれます。
そんな私が最近はまっているのが、水族館めぐり。機会さえあれば、国内外を問わずあちらこちらの水族館を訪問しています。

これは私の勝手な思い込みかもしれませんが、水族館はその国の経済や文化の発展レベルを如実に反映している・・・と思うのです。ま、見学している人々の姿勢が国によって違うのは何となく想像していただけるかと思いますが、展示内容というか、水族館全体の雰囲気というか、つまりは水族館そのものが国によって違います。

最近訪問した2つの水族館を例に検証してみましょう。

ヴィンパールアクアリウム (ベトナム ハノイ)

まず最初に、ベトナムのハノイに昨年末オープンしたばかりのヴィンパールアクアリウム。ビンコムメガモールタイムズシティーという「ここだけいきなり金持ち」といった高級マンションとショッピングモールからなる施設の地下にあります。

何でも有名な夫妻のプロデュースによって誕生した水族館らしく、それなりに今どきの水族館風ではあるのですが、やはり世界に名だたる日本の水族館に慣れてしまっている私の目には残念な点が多すぎます。

まずは観客。上の写真のように、観客はいたって自由です。子供が水槽をたたいていたり、こんな風に水槽に登って写真を撮ったり、あとチケットを買うのも一苦労。このあたりはベトナムですね。中国同様、マナーや順番を守るという意識が希薄です。

次に肝心のお魚ですが、まずは上の写真のように淡水魚が多く、それは別段問題ないにしても、とにかく水槽の中に入れる魚の数が多すぎます。写真の鯉などは、うじゃうじゃいる、といった印象です。美しいというよりも、感想はあくまでも「うじゃうじゃ」です。

それから、最近の定番「トンネル水槽」もあって、これは結構距離が長くて「ホーッ」となるのですが、少々中に入れられている魚の色彩が地味です。そして何よりも、臭いが結構キツいです。何でも人工的に海水を作っているとのことですが、臭いのキツさに早く出たくなってしまうのは、日本人の私たちだけなのでしょうか?

そして、マスコット。

何故か大人気でしたが、あまり可愛くないです。

以上、何だか悪い点ばかりあげつらってしまったようですが、今更ながらですが、それなりには楽しめました。ただ、これが日本にあったらクレームの嵐でしょうね。

やはりエンターテインメントには、それなりの成熟したホスピタリティが必要なようです。

 


釜山アクアリウム (韓国 釜山)

次に、お隣韓国は釜山、海雲台(ヘウンデ)ビーチにある釜山アクアリウムです。

こちらは風光明媚でオシャレな海雲台にあるだけあってクオリティーも結構高いです。

展示されている魚たちも色彩豊かでバリエーションに富んでおり、子供むけのアトラクションは言葉がわからなかったものの、やってる内容は理解でき、クオリティーも高く楽しめます。

ただ、少々残念なのが、水族館を出たところにある売店。何を模したのか不明な乗り物と暗い雰囲気が、もう少し細部にまでこだわってくれればなーと、韓国で時々感じてしまう思いを呼び起こすのでした。
ところで、下の写真もすいぞくかんのを出たところにあったアイスクリームショップですが、これは「blue bunny」と「baskin robbins」のミックスではないですよね?

と、今回は少し横道に逸れてしまった感がありますが、水族館に限らず、映画館や遊園地など、より人工的でホスピタリティーを必要とされる場所では、その国の姿が映し出されるものです。 ちなみに、最近日本で訪ねた京都水族館は、確かに洗練されていましたし、来館者を楽しませるためのこだわりも随所に見られました。ただ、何というか、少しこじんまりとした印象は否めませんでした。ま、それが京都水族館のコンセプトというか、狙いなのかもしれませんが・・・。

 


※AARIが提供するサービス、及び常州市プロジェクトの最新情報はAARIのWEBサイトhttp://www.aa-ri.co.jp をご覧ください。情報は随時更新予定です。