AARIアジア中小企業レポート
株式会社愛知アジア総合研究所(AARI)

記事更新日.14.10.

製造業を中心とした愛知県および東海地域の中小企業に向けて、アジア各都市とのコネクションと様々なソリューションに関わるノウハウをもとに、技術支援、品質管理支援、環境対策支援等、ソフト面での海外進出をサポート。第一弾として、中国江蘇省常州市への進出サポートを展開中。
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■第24回 AARI 2014年度の展望 後編


執筆者:株式会社愛知アジア総合研究所 代表取締役 乗松薫
1970年名古屋市生まれ。1996年早稲田大学法学部を卒業後、岩手朝日テレビを経て、2000年ヤフー株式会社入社。2003年、名古屋にて株式会社ミルゲート(旧 有限会社エヌ・プランニング)を創業。以後、WEB領域を中心に、ナショナルクライアントから中小製造業まで、数多くの企業の国内およびアジア地域へ向けたプロモーション業務に携わる。専門領域は国内およびアジア市場へのプロモーションプランニングおよびコピーライティング。2012年3月、株式会社愛知アジア総合研究所を設立し、代表取締役に就任。


2014年のAARI(対 韓国)
2014年度は、韓国にも力を入れていきます。
実はこの2月に、私が大韓貿易投資振興公社KOTRAから諮問官(アドバイザー)の任命を受けました。これによって、KOTRAの情報網や関係機関等を利用した進出援助が可能になりました。

既に、私の元には韓国の開発区からの投資オファーが来ておりますが、現時点で韓国に対して積極的に投資をしかけていく企業はそう簡単には見つからないでしょう。KOTRAもそのことは重々承知しているようですし、私のミッションは中国同様、企業間交流の促進になると考えております。

韓国に関しては、特に地域や業種にこだわらず、広い範囲で対応してまいりますので、ご相談ごとがあれば、いつでもAARIにお声掛けください。

以前、FIWをきっかけにサポートを始めた日本の部品加工会社と韓国の商社の件も、現在進行形です。ゴールデンウイークあたりに訪韓し、新たな展開がスタートすることと思います。


2014年のAARI(対東南アジア)

そして、一歩出遅れた感のある東南アジアですが、こちらに関しては、まずはタイを皮切りにリアルなマッチング事業を開始すべく、現在様々な方面と調整を重ねております。そして、2014年中にはタイに加え、インドネシア、ベトナムにも何かしらの足がかりを作りたいと考えております。

ただし、一口に東南アジアといっても多くの国があり、エリアも広大です。そこでまずは人的関係に頼るのではなく、インターネットを利用して製造業の皆様の提携先開拓開拓をお手伝いすべく、以前のレポートでご紹介したWebサービス「日本精英企業网〜B2B JAPAN」http://cn.b2bjapan.jp/ の英語版の早急な立ち上げを予定しております。
これによって、まずは東南アジア広範へのプロモーション支援を実現させたいと考えております。


2年間を振り返って

この2年間を振り返ると、中国に始まり、中国に苦しめられた2年間でした。そして、その2年間は、3年目のステップのためにあったのだと、今思います。

異国の人々と付き合うためには、やはり自分の常識が覆されることへの抵抗感を捨てる必要があるかな、と思います。
どのみち我々は、意識的であるかないかにかかわらず、十分自らの常識に影響された部分でしかジャッジできないのですから、窮屈なガードは外してしまった方がより賢明なジャッジができると思います。

そしてこの2年間、いくつもの中国の製造業現場を見てきて思ったのは、「日本の製造業ってすごいんだなー」ということと、「でも、中国のような感じでも、ものごとは成立しちゃうんだなー」という相反することです。

中国や韓国を見習うとか、逆に彼らと比較して優越感に浸るとか、そういうつまらない話ではなく、あー我々は国際化に乗り遅れているんだなーと感じる部分は謙虚に受け止めて、海外の人たちとは、できるだけ生身の人間としっかり付き合って、ナショナリズムとかそういった文脈ではなく、自分ごととして触れ合い、感じ、判断していくことが、これから世界を相手に商売をしていこうとする人には必要なんじゃないかな、と思うのです。

そしてもうひとつ。

日本の経営者の皆さんは、もっと英語を勉強しないと・・・。

と、私自身も自戒しつつ、毎朝の通勤時に英会話をスマホで聴きながら、3年目のAARIをスタートさせたのでした。

皆様、今後ともアジア進出にはAARIをなにとぞご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

 


※AARIが提供するサービス、及び常州市プロジェクトの最新情報はAARIのWEBサイトhttp://www.aa-ri.co.jp をご覧ください。情報は随時更新予定です。