我が国の中小企業は昨年、アメリカで発したリーマンショク以後、急激な景気の落ち込みに見舞われ経営危機に直面しています。この景気の落ち込みは100年に一度にあるかないかの未曽有の落ち込みで、手の打ちようがなく、ただ手をこまねいているのが現状です。
特に愛知県はトヨタの創業以来の営業赤字というトヨタショックに見舞われ、トヨタを取り巻く関連会社は震度7ぐらいの激震に大きく経営が揺らぎ倒産、廃業に至る企業もあると耳に入ってきます。
今回、ここで取り上げる企業再生は、このショック以前から経営体力が衰弱し瀕死の状態に陥っている中小企業を基の元気で健全な企業に蘇がえるにはどんな経営手法が有効か日々の現場経験を交えて考えてみます。
本来、企業の健全な姿は、企業活動から利益を生み出し、従業員はじめ利害関係者等に貢献し共栄共存を図り続けることと思います。
問題なのは企業活動と利益は直結していないことです。通常通り頑張っても利益がない、売上が伸びないどころか下がる、こんな悩みの声を診断現場でよく耳にします。
反面、企業活動から着実に利益を上げている企業もあります。どこにその差、要因があるのかいつも考えさせられます。中小企業の社長は本当によく動き、働きます、なのにこの差は何でしょうか?きっと何かがあるはずです。その何かを現場の経営指導から得たいくつかの要因をご紹介しますが、あえて企業の内部要因に限定します。
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