当機構が、中小企業の皆様とともに、この地域の産業の振興に取り組んで40年が経過しました。40年の年月を重ねるなか、現在、約8000に及ぶ県内企業の皆様とインターネットを通じ情報交流をさせていただくまでになり、また、当機構の取組を通じ20の異業種交流グループが活動しておられます。さらに、経営面、技術面、資金面に関して、毎年4000件を上回るご相談もいただいております。これもひとえに、中小企業の皆様が積極的に当機構をご活用いただき、当機構を盛り上げていただいている結果であると心より感謝申し上げます。
40年を経たということは「不惑」を迎えたということです。しかしながら、中小企業を取り巻く国内外の環境は、「不惑」とは程遠い、まさに息つく暇のない激変に襲われています。とりわけ、自動車産業を中心に日本のモノづくり拠点地域である本県地域の中小企業の皆様方は大変深刻な影響を日々痛感され、戸惑っておられることと存じます。
しかし、「ピンチがチャンス」という言葉があります。このような時代だからこそ、新たな展開が可能で、また求められているといえます。この新たな展開はけっして易しいことではないと承知していますが、機構40周年に当たり、その参考となればと思い、私が当機構の理事長となって1年半、この間見聞きし、体験した明るい話題をご紹介申し上げます。
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