取引先の繊維機械メーカー、商社からの製品に対する評価は高いものでした。しかし、ユーザーの声を直接聞きたい、その声を製品作りに活かしたいという思いが募ってきました。
「井の中の蛙になっていないかと思いました。おそらくそうなっているだろうと。これはいけないと思い、お客様を回ってどんな製品を要求されているのか、コスト的に競争力が本当にあるのかを知りたかったのです」。
そこで平成17年、18年度と新販路、新用途開拓を目指しマーケティング戦略について専門家の支援を受け行動を開始しました。
ユーザーの声を聞く、その一歩は足を使っての情報収集から始まりました。
「ジェトロで中国のメーカーを調べてもらい、当社の製品を売り込みに行っています。試験的に使っていただいてよければその後商談をしましょうということで、現在多くの企業にサンプルを提供しています」。
「18年度は日本の大手繊維メーカーにサンプルを提供させていただきました。“こんな形状までセラミックスでできるの”と驚かれるなどいろいろ興味を持っていただいきました。その反応がうれしいです」。
足を運んで直接ユーザーの声を聞く、この地道な努力の積み重ねが同社の製品開発に活かされています。
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