愛知県は自動車産業の好調に支えられ人手不足が伝えられています。しかし中高年を取り巻く雇用環境は必ずしも良好とはいえません。その理由を長井社長は「中高年の持つパワーを企業側が気づいていない、中高年も自分の能力を必要とされていること、活かせる場があることを知る
チャンスが少ない」ことにあると考えました。
そこで長井社長の考えに共感したトヨタ系部品メーカーOBの、生産技術・生産管理に精通した人、トヨタ生産方式に長けた人や海外事業の経験豊富な人、半導体製造に強い人たち6名で経験豊富で優秀な中高年を企業に引き合わせる仕組み(マッチングシステム)づくりを目指し、有限会社エス・オー・エス・ネット(Senior On-demand Supporters Net)を立ち上げたのです。
中高年の方々と企業とのベストマッチングを目指した同社の仕組みづくりに妥協はありません。
「求人先からこのようなことができる中高年を探してほしいという依頼をいただきます。他の企業では履歴書等を見て紹介するようですが、当社では専門分野をもった
上述の、経験豊富な構成メンバーが、企業が求める人材に対して候補者が出てきたとき、本当に求人先の技術的な課題、要求に合う人材なのかどうかを面談することによって判断します」。
「企業からの求人案件が十分理解できない場合は構成メンバーが訪問します。マッチングは求人先の内容を正しく理解しなければ正しい人材は出てきません。正しく理解するために求人先の企業を訪問してどこが問題なのかどこに課題があるかを調べます。ここまでやることによって、適材な人材がいるのであれば間違いなく企業が必要とする人材ということになります」。
「このプロセスが非常に大事です。結果として適材な人材が見つからなければ求人先にお断ります。
これによって同社が目指す「適材適所 必要な人材を必要とするところへ」が可能となるのです。
|