創業プラザあいちを知ったきっかけは母子支援センターの紹介でした。
「センターの方に私はこういうことを考えていますと事業計画書を見せたのです。そうしたらここに行きなさいと創業プラザあいちを教えてもらったのです」
「事業計画書といっても作り方を習ったわけではないので自分流のものを作ってコーディネーターの皆さんに私の思いを熱く語ったのです」
最初の反応は芳しくありませんでした。 それでも毎回コーディネーターから色々なアドバイスをもらっては書き直して持っていくという作業を繰り返しました。この精神的、肉体的に大変な作業を続けながらも生活のためにパートの仕事は続けていたといいます。
この苦しい状況を支えていたのは大切な一人息子への愛情と、自らの存在を見失いかけたときに目にとまった母子手帳でした。
「私はもともと生まれて直ぐに死んでいたのです。それが生き返ったのです。そういうことが書いてあったのです。
生まれてから長い間息をしていなくて母親も諦めていたのに先生だけが絶対に諦めずに生き返らせてくれました。そのときわたしは“生きているのではなく生かされている”と気
がつき、いきなりスイッチが切り替わったのです。 “何かをするために生かされている”“何かを人に伝えるために生かされている”としたら“一体何をしたらいいのか”と息子の寝顔を見ながら考えたとき、“何かをしなくてこの人生を終えてしまったら後悔するのじゃないか”と思いました」
この時の思いが、苦しい時、つらい時にたまみさんを奮い立たせてくれるといいます。
創業するまでの間には多くの不安が襲ってきます。その不安を解消できたのは同じ創業プラザあいちに集った仲間の存在でした。
「ワイワイガヤガヤとしゃべって周りから見ると雑談のように見えたと思います。でもそこで何度も何度も仲間達に自分の思いを話すのです。口にすればするほどその思いが強くなるような気がして・・・。その仲間ががんばろうねといってくれて・・・。同士なのですね」
先日もアクションパワーの事務所をつかって飲み会を創業プラザの仲間が開催しました。たまみさんの魅力に惹かれ仲間達が友達を連れてきたり、会いに来ましたと初対面の人が尋ねてきたりと人のネットワークもどんどん広がっています。
「私のときは女性が少なくて勇気がいりました。でもほんの少しの勇気をだして創業プラザを利用したら人生が変わったという経験をしましたので、もし創業プラザを使いたいと思っているなら“ちょっとの勇気を出すといいよ”と言いたいですね」
「コーディネーターの皆さんには心から感謝しています。そして仲間達にはこれからもよろしくお願いしますという気持ちで一杯です」
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