卵は毎日の食卓に上り、日本人1人当たり毎日約1個の卵を消費しているほど身近な食材である。だからこそ、「新鮮・おいしい・安全」を追求する必要がある。「あたりまえのことをあたりまえに」取り組み、皆様から選ばれる会社を目指しているのが、三栄鶏卵株式会社だ。
三栄鶏卵株式会社は、養鶏業者から卵を仕入れ、厳しい自社の管理体制の下で洗卵、選別、包装、保管を行い、スーパーマーケット等の小売店へ出荷・販売している。
会社の起源は、1891年(明治24年)、創業者の市川伊八氏が岡崎市で米穀問屋を開業したところから始まる。1916年(大正5年)には、2代目の市川八左衛門氏が飼料・肥料の卸売りに商売替えし、「市川飼料店」を立ちあげた。その後、第2次世界大戦を経て、高度経済成長期に突入した1960年代前半に3代目社長の市川三衛氏が、飼料販売で培ったノウハウを活かして鶏卵販売事業を開始した。卵を販売するスーパーマーケット等の量販店が店舗拡大するに伴い、鶏卵事業の売上も順調に伸びたことから、1980年に事業を拡大し、鶏卵部門を三栄鶏卵株式会社として組織変更した。しかし、現在の社長(4代目)である市川尚宏氏が会社を継いだ2004年には、日本の経済成長が鈍化し、鳥インフルエンザの風評被害の影響等で売上が前年度より3割落ちた状況であった。
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