今回はレンガのソムリエが職人技を使って歴史建造物に息吹を与えた「あいちの製品紹介」です。
加賀耐火煉瓦株式会社(昭和28年に創業)は、名古屋市中区で煉瓦(レンガ)・耐火材の販売と施工を一貫している会社です。60年以上の歴史と経験で培ったレンガのスペシャリストが半田赤レンガ建物に息吹を与えました。 ※半田赤レンガ建物は、愛知県半田市榎下町8番地にあります。
その竣工は古く、1898年(明治31年)10月に丸三麦酒株式会社のビール工場として誕生しました。戦前はビール工場として46年、戦中は中島飛行機製作所の衣糧倉庫として、戦後は日本食品化工株式会社の工場として平成6年9月まで使用され、その後平成8年に半田市が買取りました。
100年以上この地に建ってきた半田赤れんが建物ですが、老朽化や改修による構造体の欠如など、耐震上の不安がありました。このため平成26年から27年にかけて耐震補強工事と施設公開のための内装設備の改修が行われました。耐震補強はカブトビール工場時代の姿を残すために、レンガの壁の中に鉄筋を入れて補強する方式を主体として行われました。
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