同社の特徴の一つに戦略的な海外展開がある。 当時まだ「カントリーリスクが高い」といわれていた1995年、上海へ進出。自社ブランド商品であるグレーチング製造工場を立ち上げる。これにより、中国では規格品、国内では特注品と製造分担することで、規格品に対するコスト削減対応と特注品に対する細かなニーズ対応を両立させることに成功した。
続いて、1999年には(株)豊田自動織機の海外展開に歩調を合わせるように、アメリカ・ウエストバージニア州に油圧シリンダー工場を立ち上げる。
さらに、中国市場の拡大が見込めると考えるや、2006年に5社共同で自動車用プレス製品工場を立ち上げる。
なぜ5社か。中国国内でプレスの仕事をフルラインナップで受注できるようにと、小型プレスが得意な奥野工業をはじめ、大型プレス・中型プレス・精密プレスが得意な企業が集まり、さらに販路チャネル確保のため商社も含め5社が結集した、戦略的共同会社を設立したのである。
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