現在、当社が力を入れているのは、ヒーター部品を暖房器具用途以外の、例えば工業用や業務用への用途開発である。そのきっかけとなったのが、発熱体にカーボンを用いた「ピュアタンヒーター」というカーボンヒーターの開発である。従来のハロゲンヒーターに対し20〜30%ほど熱効率が良い他、多くの利点を持つ。
また、電源投入から瞬時にフルパワーに立ち上がる特徴のアルゴンヒーターに着目した大手電機メーカーが便座のヒーター用途に採用、トイレへの入室センサーと併せることで、使うときだけ便座を暖めることに成功し「節約金額NO1」として売り出している。
また、ステーキの全国チェーンでは、ハンバーグを焼く熱源として活用、1年の共同開発の末、従来焼き上がりまで7分かかっていたのを4分に短縮することに成功、来店客の回転率の向上に寄与、同時に、従来よりもきれいにジューシーに焼き上げることにも成功した。
遠赤外線効果により、炭焼き同様、表面を焦がさないため中まで火が通ることから、業務用厨房メーカーからもオファーを受けている。
産業用としても、液晶パネル製造の洗浄工程後の乾燥用熱源として活用されている。乾燥に最も効率的な温度までの応答速度が早く、温度制御も可能となるため、乾燥時間を短くすることができ、生産コストを下げることに貢献している。
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