1981年、潟Tンワードの現社長酒井重臣氏の義父である須原氏は、携わった洗車ブラシの開発力で新たな製品を生み出したいと独立した。
独立後は、工夫を凝らした洗車ブラシを洗車機の大手メーカー、エムケー精工さんへ売り込んでいた。当時の洗車機は「キズがつく」という評判もあり、これをなんとか改良できないかと、様々な試作品を作っては持ち込んでいた。
「当時、義父はいろいろなアイデアを持ち込んでいたらしく『おもしろい親父』という評判だったようです。洗車ブラシについて提案する人も他になく、取締役から現場の担当の方まで、多くの方に認知いただいていたようです」と酒井社長。
従来のブラシは硬く、断面は【図1】のような十字型をしていたため、保水性に乏しくブラシの先端がとがった状態になり、汚れが落ちなかったり、キズをつけたりしてしまっていた。そこで、【図2】のように十字形を3つ組み合わせた形状に改良、ブラシ材も高発泡素材にすることで、保水力を30%アップさせ、キズのつきにくい洗車ブラシを完成させた。
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