カクダイ製菓鰍ヘ、大正8年に創業者が個人商店で半生菓子(和菓子)を開業したのが始まりである。昭和23年には現在地へ移転、「有限会社大橋商店」としてアメ、ショウロ(餡に砂糖をまぶしたお菓子)、羊かんなどの製造販売を開始。ラムネ菓子の製造販売を始めるのはその2年後の昭和25年で、社名も「カクダイ製菓有限会社」へと変更される。当時はラムネ菓子としての浸透度も低く、単独の商品としてではなく、駄菓子屋などに置かれる「くじのはずれ商品」として瓶詰めの状態で出荷された。
「ラムネ菓子」という単独の商品になるのは昭和30年頃である。この頃には、セロハンで包み、両端をリボン状にひねり包装するスタイルとなっていた。
「当時は型抜きやセロハン包装など完全に手作りの状態でした。会社もラムネが主力というまでにはなっておらず、粉末ジュースなどでの一定の売上を確保していたようです。しかし、粉末ジュースは完全な季節商品で、シーズンが過ぎると一斉に返品され在庫の山となってしまうので、ラムネの売上が伸びるとともに、徐々に縮小しラムネに特化するようになりました」と当時の苦労を語るのは3代目社長の大橋昌義氏である。
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