高圧・高周波の電流が流れているコイル中に金属を入れると、電磁誘導作用により渦電流が起こり同時に金属表面へ熱が発生する。この熱を利用し金属の表面硬化(焼入れ)を行うのが高周波焼入である。
コイルへ通過させることで焼入れが行われるため、棒状のものや単純な形状のものは短時間で表面処理をすることができるメリットがあるが、複雑な形状のものは均一に焼入れをすることができないため不向きであるとされる。
高周波焼入れの専業者として、最長10mまでの長尺のシャフトやパイプシャフトの焼入れを行える数少ない企業として知られ、工業機械部品、ベアリング部品、一般産業機械部品からエレベーター部品、免震機構用部品といった特殊部品まで様々な金属熱処理を行っているのが東海高周波株式会社である。
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