美容業界は年々厳しくなっているが、まだ大きな可能性を秘めている、と福本社長は語る。
「従来、美容師はパーマやカット、カラーリングだけする『職人』でした。以前の私もそうでした。これだけではパイが小さくなっている昨今では、お客様の奪い合いに終始し厳しくなるだけです。私が美容師になってから25年あまりですがその間、例えばドラッグストアは薬だけでなく、食品や雑貨まで売るようになり、お客さんにとってより便利になる方向へどんどんと進化しています。これに対し美容師業界は全く進歩がない。しかし、美容師業界では他の業界にない大きなポテンシャルを3つ持っており、これは大きな可能性だと考えています」。
一つ目は「お客様カルテを、お客さま合意の上作ることができる」こと。
二つ目は「それぞれのお客様が美容師を指名で来店されるため、美容師を通して店とお客様が強固な関係を築くことができる」こと。
三つ目は「女性が無条件に2時間座り続け、多くの時間を美容師と会話をする環境ができている」こと。
カルテにより、住所、名前、年齢はもとより髪質やクセ、髪型、さらには美容師がお客様との会話から得た情報まで、グループの美容事業だけで35000人の顧客情報を擁する。
|