製造業の設備投資のきっかけは、老朽化や技術革新による設備更新、新たな受注に対応するための追加投資、必要な加工が得意なメーカーへの乗り換えなど様々。そんな中、80年代半ばから主要設備のマシニングセンター機を同一機種で統一し、刃具・治具・加工用プログラムの共通化や特殊刃具の内製化、自社開発の生産管理システムの導入などにより、顧客からの多種少量発注や緊急設計変更等、さまざまな要求に即応できる仕組みを構築したのが刈谷市の株式会社三光製作所である。
戦略的設備投資を実施した結果、技術面・納期面・価格面のバランスを取ることに成功、同業他社との差別化を実現した。今では、大手自動車部品メーカーのアルミニウム製エンジン回りの機関部品を中心に、カバーオイルポンプ、ボディウォーターポンプ、カバーシリンダーヘッドなどの試作部品加工を引き受けている。 |