(A) プラットフォームとしてのWeb
(B) 集合知の利用
(C)データは次世代の「インテル・インサイド」
(D)ソフトウェア・リリースサイクルの終焉
(E) 軽量なプログラミングモデル
(F)単一デバイスの枠を超えたソフトウェア
(G)リッチなユーザー体験
(1)人々の行動に変化をもたらした。
(2)広告の世界に変化をもたらした。
(3)マーケティングの世界にも影響を及ぼすようになった
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Wikipedia:利用者個人の統合により作られたネット上の百科事典 日本語版のWikipediaのTOPページのURL http://ja.wikipedia.org/ メタ情報:意味を持つように構成された文字情報のこと マッシュアップ:公開されているWebサービスを掛け合わせて新たな用途を創り出す事。 |
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ここで皆さんに是非ご理解いただきたいのは「Web2.0とは何か」という意味合いや定義を探求するよりは「Web 2.0」がもたらす変化が今の世の中にどのような影響を与えているのか、
その変化が具体的にビジネスに、また私たちの生活にどのような影響を及ぼしているのかを知っていただくことの方が重要であるということです。
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3. ロングテールとは? |
ロングテールとはWeb2.0的なビジネスを行っている物販サイトに見られる現象で、
全売上のうち1/3が極稀にしか売れないニッチ商品の合計販売額で構成されている現象を指します。
販売ランキング順に販売額のグラフを描くとベストセラーが恐竜の長い首(ヘッド)にあたり、ニッチ商品が長い尾(テール)のようになっていることから名づけられました。
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http://www.keyman.or.jp/3w/prd/20/30001720/
元々マーケティングの法則に「パレートの法則」(2:8の法則)があり、売上の8割は全体の2割が作るといわれていましたが、
インターネット上でのロングテール現象は今まで売れないとされてきた8割の商品がニッチ層の支持を受けて売れるという今までの常識では通用しない現象になります。
インターネット上でのビジネスの場合コミュニケーションコストがかからないことから、
今まで売れないとされてきたニッチ層への商品提供を切り捨てる必要も無く新たな市場として発展したことが要因と考えられます。
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4. Web2.0企業 |
「Web2.0」そのものよりも「Web 2.0」で引き起こされた現象の方が重要な事は前述させていただいたとおりです。
「Web 2.0」に対応している企業は技術ありきのお仕着せネットビジネスではなく、ユーザーやサービスを主軸としたネットビジネスを展開している企業ともいえます。
Tim O’Reilly氏の「Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル」に記載されているWeb2.0企業とは以下の7つの項目を満たしているかどうかのようです。
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(1) パッケージソフトウェアでなく、費用効率が高く、拡張性のあるサービスを提供する。
(2) 独自性があり、同じものを作る事が難しいデータソースをコントロールする。このデータソースは利用者が増えるほど、充実していくものでなければならない。 (3) ユーザーを信頼し、共同開発者として扱う。 (4) 集合知を利用する。 (5) カスタマーセルフサービスを通して、ロングテールを取り込む。 (6) 単一デバイスの枠を超えたソフトウェアを提供する。 (7) 軽量なユーザーインターフェース、軽量な開発モデル、そして軽量なビジネスモデルを採用する |
上記の項目を満たしている項目が多ければ多いほどWeb2.0企業と呼ぶに相応しく、
特定の分野で突出した能力を示している事は上記の7つの項目全てを少しずつ満たしているよりはその企業がWeb2.0的であることを示している場合があると論文では結ばれています。
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ユーザーからしてみますとWeb2.0企業とは
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(1) デバイスや場所、時間、環境に依存しない「いつでも何処でも」を実現できるサービスを提供できる企業
(2) 共有から価値を見出せるまたは価値を生む仕組みを提供できる企業 (3) 真にユーザーが求めているサービスを提供できる企業 (4) マスとニッチの関係の変化に気付き自社の商品の販売、展開方法を柔軟に変更できる企業 (5) ユーザーを信頼する企業 |
といったところでしょうか。いずれにしてもWeb2.0がビジネスに大きな変化を与えようとしている事は間違いありません。
実感できない方がいらっしゃれば是非インターネットのGoogle や アマゾンのサイトにアクセスして実際にユーザーとなってみてください。Tim O’Reilly氏の7つの法則や7つの項目を満たしているかどうか、検証してみるのもよいでしょう。そうすればきっと「Web2.0」を体感できるだけでなく、その影響の大きさを改めて実感いただけるかと思います。
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◆参考文献◆
・キーマンズネット 新潮流「Web2.0」ってなんだ!?
http://www.keyman.or.jp/3w/prd/20/30001720/
・CNET Japan Web2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(前編)
http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000055933,20090039,00.htm
・CNET Japan Web2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(後編)
http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000055933,20090424,00.htm
・ソフトバンク新書013 Web2.0でビジネスが変わる 著者:神田敏晶
・ちくま新書582 ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まるー 著者:梅田望夫