職人は道具にこだわるといいます。常に最高のパフォーマンスを出せるように道具やその職場の環境づくりに余念がないのです。徹底的に道具を磨きこみ、徹底的に職場環境の無駄を省きます。そうやって、雑念を取り払い、集中力を高めていくのでしょう。大リーグのイチロー選手がグローブやスパイクなどの道具を自らの手で徹底的に手入れをしていることは有名ですが、一流のプロは当たり前のことを馬鹿にせずちゃんとやるところからプロなのです。オフィスで働く私たちは紙ファイルやパソコンの電子ファイルを徹底的に整理・整頓しているでしょうか?
オフィスの環境活動では、まずは直接的な環境活動を「紙一枚、水一滴、電気一秒でも大切に使う」の心がけを持って、取り組んでみてください。さらに、「1秒でも早く仕事を終わらせる」の心がけを持って、2S(整理・整頓)に取り組んでみてはいかがでしょうか? 業務効率を上げることこそ環境活動そのものであることを意識していただきたいと思います。
さらに、業務効率を環境活動の目標として取り入れる場合、以下の指標(目標)を取り入れてみてはいかがでしょうか? 業務の効率化に取り組んだ成果を数値で社内に発表することで、社員全員活動のモチベーションを高めることが出来ます。
環境活動指標(例)
・ 短縮できた残業時間
・ 業務1件当たりの処理時間
・ 一人当たりの売上 等
一方、これらの指標は業務量に左右されるため、以下の原単位で捉えれば、取り組みの成果がより適切に表現できます。
原単位指標
・ 月間電気使用量/月間売上あたり
・ 月間用紙使用量/月間売上あたり
・ 月間電気使用量/一人あたり
・ ガソリン使用量/売上あたり 等
オフィスの環境活動は当たり前のことを継続してやり続けていくことなのだと思います。当たり前のことを(<A)、馬鹿にせず(B)、ちゃんとやる(C)。「オフィスの環境活動はABC」を合言葉にしたいと思います。働きやすく、気持ちの良い職場環境で地球環境にも貢献したいものです。
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