経営革新の進め方
神谷正仁 記事更新日.06.10.11
神谷経営研究所 代表
■PROFILE
1958年愛知県生まれ。
会計事務所勤務後、昭和63年4月に中小企業診断士登録。 平成9年に代表就任し現在に至る。
中小企業基盤整備機構経営支援アドバイザー、中小企業大学校講師、名古屋商工会議所エキスパート、商工会連合会(愛知県・三重県)エキスパート及びシニアアドバイザー、中小企業支援センター診断員(愛知県・三重県)  他 
<資格> 
中小企業診断士
<専門> 
経営革新(第二創業)・創業支援、経営戦略構築支援、地域振興、商店街活性化、マーケティング 他

<連絡先>  
神谷経営研究所   
〒446-0026 愛知県安城市安城町拝木71番地  
TEL 0566−75−0083  
FAX 0566−75−0256

今回は経営革新の具体的な進め方について説明します。
Q  
経営革新への取り組みはどのように進めたら良いですか?
A  
具体的には次に示すような流れ(1.経営実態の把握 2.事業戦略の策定 3.管理)で取り組むと良いでしょう。
Q  
経営革新のステップと主な方法について説明してください。
A  
経営革新を推進するステップを段階的に示すと次のようになりますが、企業が置かれ た状況などにより異なってきます。自社の現状を充分に把握した上で、最適なプランで取り組むことが重要です。
Q  
経営革新の方向性について教えてください。
A  
経営革新の方向性については次の4つのパターンが考えられます。もちろん4つのパターン単独ではなくて、組み合わせた方向性も有益です。
(1)市場深耕 → 既存市場での既存商品の展開を目指す取り組み
ライバルに勝ち抜き、売上、利益を拡大する。ライバル攻略のために何をすべきか?を検討する。

(2)新商品開発 → 既存市場での新商品展開を目指す取り組み
製品(商品)バリエーションを拡大させ、売上、利益を拡大する取り組み。    
どんな新製品(商品)を展開し、そのために何をすべきか?を検討する。
(例)大手書店が、自店のビデオレンタルチェーン各店の顧客を対象として、海外旅行斡旋事業を展開。
(例)洋酒・ビールを主力製品とするメーカーが、酒販店に販促用品、店内演出用品、陳列什器などの通販に参入。
(3)新市場開拓 → 既存商品の新市場展開を目指す取り組み
新しいエリア、業種などの顧客を開拓し、売上、利益を拡大する取り組み。 
どんな市場を目指し、そのためにはどうすべきか?
(例)紳士服メーカーが、従来の小売向け卸売事業に加え、一般消費者を対象とする小売店事業を開始。
(4)新商品開発・新市場開拓(多角化)→ 商品(製品)バリエーションを増やし、新しい顧客に訴求し、売上、利益を拡大する。新市場への新商品展開を目指す取り組み
(例)ガス会社がレストランチェーンの展開による外食産業へ進出。
(例)電機メーカーの健康・医療分野への進出。
自社の経営資源分析や経営環境(SWOT)分析をはじめとする各種情報等々 を総合的に判断して、経営革新の方向性を検討することが必要です。