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2006.04月号 No.48 通巻249 04月03日発行
株式会社 蒲郡製作所
代表取締役 伊藤智啓
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【時代の目】
「21世紀の町工場」
私は、町工場の二代目経営者である。同業者には、戦後昭和20年代から40年代に起業した方々が多い。創業者が歩んできた道は、右肩上がりの高度成長時代であり、まじめに8時間働けば、人並みの生活ができた時代だった。また、どこの町工場にも、気骨ある頑固な親父がいて、ワンマン経営を行っていた。それで経営が成り立っていた時代であった。
しかし、高度情報化社会となった現代では、21世紀にマッチした経営を考えることが必要ではないだろうか。経済産業省推進事業であるIT応援隊が自身のウエブサイトで「IT経営教科書」を公開している。A4版145ページにわたる膨大な資料だ。IT経営というとパソコンを使っての業務改善と思われがちだが、書かれている内容は21世紀型企業の理想像である。経営の自立化をどう進めるか、社内外への情報のオープン化を図るにはどうするのか、従業員 および顧客満足度はどのように向上させるのか、大手がまねのできないビジネスモデルをどのように構築するのか、営業・マーケティング改革でのITの活用方法などその内容は、多岐にわたる。
これからの時代、我々のような零細中小企業では、社員ひとりひとりが自らの個性や能力を最大限発揮でき、みんなが協力し合う調和のとれた職場を作ることが大切だと思う。そのために経営者がまずすべきことは、社員が心から共有できる経営理念を掲げることだ。次に、きちんとした分析に基づいた経営計画を立案して、戦略・戦術を作り、会社の進むべき方向を社員にはっきりと示すことが大切である。ここで注意すべき点は、計画を作って終わりではないということだ。私もそうだったが、市場調査、分析を繰り返し、社員と議論を重ねて、やっと戦略・戦術を練り上げるとそれで満足して、一休みしたくなる。でも大切なのはここからである。作り上げた戦略・戦術をより細かいアクションプラン(実際の行動計画)に表し、常にPDCAのサイクルを回し、継続的に改善を重ねていくことが、大切だと考えている。
トップダウンで物事を決め、社員を歯車と捉えていた過去の経営方法とは決別し、社員をパートナーと位置づけて、社員とともに育つ企業経営を目指している。休み明けに働くことが待ち遠しいと社員に言ってもらえるような職場作りが私の理想だ。とはいうものの、未だ問題は山積している。
PROFILE
伊藤智啓 (いとう としひろ)

株式会社 蒲郡製作所 代表取締役  

ウエブサイト: http://www.gamasei.co.jp/  
ブログ   : http://blog.livedoor.jp/kotabimax/

1960年生まれ 武蔵工業大学機械工学科卒
1982年 蒲郡製作所入社
1996年 代表取締役就任
2004年 「IT経営百選」奨励賞 受賞
2005年 IT経営成熟度向上プログラム支援対象企業 認定
2005年 愛知県の経営革新計画の承認を受ける

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