#09

心豊かで健やかな毎日のために

サポート力でVehicleSimを提供

株式会社 バーチャルメカニクス

DX事例:株式会社 バーチャルメカニクス

デジタル化の背景・目的

 当社は、海外のソフトウェアベンダーが開発した解析ソフトウェアやIT系ソフトウェアを自動車業界の研究開発部門へ提供しています。自動車・トラック・バイクの車両挙動解析ソフトウェアや、自動運転車両の開発を支援するソフトウェアの販売とサポートを行い、心豊かで健やかな社会を私達が提供するテクノロジーによって実現したいと考えています。

 IT企業ですので、早くからIT活用は進んでいますが、経営部門、総務部門、営業部門、技術部門、 広報部門、業務系部門、社内インフラ整備部門等、各部が別々に最適化(部門最適)してきた結果、全社7部門で約30のアプリケーションソフトが稼働していました。この為、オンプレ型やクラウド型が混在し、ツール連携も無くデータベースが一元化されていませんでした。また、各ツールの操作教育やメンテナンスも十分に出来ないまま実務を行っており、効率的な業務を行う事が出来ていませんでした。

 各種データが各部で別々に管理されていた為、有効活用が出来ず世間では主流となっているデジタルマーケティングを進めることができないという課題がありました。

 この他にも各部門で多くの問題点がありました。 販売状況の迅速/適格な把握できず、マネジメントが難しい。プロジェクトの進捗把握やデータ集計に多くの時間がかかる。社内外の情報を社員が共有できない。ITツールの運用ルール、使い方の説明が出来ていない等の問題や、各ツールで重複作業が発生していうなどの非効率な業務遂行となっていました。

デジタル活用の概要

 各部門の業務を整理し、重複部分をなくして効率化でき、大きな入れ替えや蓄積したデータが移行できるクラウドサービスを探し、専門家の意見も参考にしながら、Zoho Oneのクラウドサービスを検討しました。

 このクラウドサービスZoho Oneは、豊富な機 能(営業管理、販売管理、会計、人事管理、マーケティング、CRM、SFA、サポート業務、業務オペレーション管理など)により、様々なソリューションアプリケーションを作成できます。部門ごとの改善にも、全社にわたる中核プロセスの変革にも役立ちます。

 当社のようなIT先進企業で各部門にバラバラのシステムが散乱し、データの一元管理、活用ができていない企業の業務変革に最適なソリューションです。

 当社では、このクラウドサービスを先進的に活用しているITベンダーに指導を受け、まず無料のお試しプランを活用して機能の理解と活用方法を学習、その後有料プランにアップグレードした各部門ごとに優先順位を決めて小さく小さく徐々にゆっくり導入を開始しています。下図に示すように優先度を3段階に設定して全社最適に向けてシステム構築を開始しています。

デジタル活用の概要
デジタル活用の効果

 欧米の先進企業では、クラウド型の統合業務パッケージサービスを活用し、自社に合った業務プロセスにカスタマイズする事が通常となっています。従って、会社のやりたいことや急な顧客ニーズの変化、国際状況の変化など不確定な状況の即座にデジタル活用、IT活用を適応させることが可能となると思われます。しかし、日本の企業の多くは、ITベンダー の丸投げ状態で、急な環境変化にはIT活用が全くできない状態となっています。

 前述のように、当社は、海外のソフトウェアベンダーが開発した解析ソフトウェアやIT系ソフトウェアを自動車業界の研究開発部門へ速やかに提供する役目がありますので、昨今の世界の大変化の時代には、こうした速やかなデジタル活用が必須となり、今回の変革プロジェクトでようやくその改善が可能となりつつあります。

 今回の変革プロジェクトによりMA(マーケティングオートメーション)やデジタルマーケティングの導入が可能となり、当社の発展に大きく寄与できると思われます。

 一つの統合クラウドサービス上で営業管理、販売 管理、会計、人事管理、マーケティング、CRM、SFA、サポート業務、業務オペレーション管理などの機能が一元的に操作できるので、ITを活用する業務が効率化され、生産性は大きく向上します。

 デジタルデータが一元化され、データ活用による顧客サービスが大きく改善されます。

 新規顧客開拓では、カスタマージャーニーが確実に把握管理され、広告⇒告示⇒ HP 訪問⇒研修参加 ⇒問合せ・相談⇒意思決定⇒購買⇒サポート⇒ファン化⇒リピート顧客化まで一元管理されることで、確実に顧客増加が期待できます。また、仕入先とのコミュニケーションも活性化されます

今後の課題・目標

 今回の変革プロジェクトは営業部や管理部の各種業務一元化を第一歩としました。導入後は更なるブラッシュアップを行い、使いやすく効率的な業務を行える様にしていきます。次のフェーズとしては、技術部門が持っているサポート情報を営業部と共有出来るよう連携を行い、顧客動向を迅速に把握し営 業活動が的確効率的に行えるようにしたいと考えています。また、MAやデジタルマーケティングを構築する事で、当社のソリューションを多くの方々に 紹介し、「お客様が笑顔で業務に取り組めるよう期待を超える提案」が出来るシステムを構築する予定です。

今後の課題・目標

代表者からのメッセージ

代表者の写真

株式会社 バーチャルメカニクス
代表取締役社長

滝田栄治

 弊社が取り扱うCAEソフトウェア製品は主に自動車の研究開発部門でご利用いただいています。CAEソフトウェアは専門的な知識が必要な上にマニュアルを読めば本来の機能を十分に発揮出来る訳ではありません。製品の良さに加え、充実したユーザーサポートが重要になります。お客様から「この機能はどう使うんのですか?」と聞かれた時、単にその機能の説明ではなく、「お客様は何をやりたいのですか?」と聞く事で、本来やりたい事は別の方法で実現できる場合があります。

 私たちは、お客様の負担が軽減し笑顔で業務に取り組んでいただくために、今何に困っているのかを俯瞰的にとらえ根本的な解決へ導くための期待を超える提案をするよう努めています

企業情報

株式会社 バーチャルメカニクス
会社の写真
本社所在地 名古屋市中区丸の内1-10-19
T E L 052-265-6035
F A X 052-265-6091
創業年月 1999年4月14日
資本金 1,000万円
売上金 非公開
従業員数 24名
H P https://vmc.jp/
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