IT管理者お助けマニュアル

【クラウド】

2.2 無料でも使えるクラウドサービス紹介

クラウドサービスの中には、全機能を無料で、あるいは特定の条件に基づいて無料で利用できるサービスも多くあります。
以下によく使われるサービスをご紹介していきます。
皆さんが普段から利用しているものもあるかもしれません。
(※掲載の情報は2021年3月時点のものです)

・クラウドストレージ(ファイル共有)

インターネット上で文書や写真・動画などのファイルの保管や共有を行うことができるサービスです。ほとんどのものはアカウント登録制であるため、インターネットを通して手続きを済ませれば、個人やグループ内で大切なデータを保管・共有できるようになります。
〈サービス例〉
など

・ビジネスチャットツール

皆さんも、一度はプライベートでLINEなど個人向けのチャットツールを使ったことがあるでしょう。手軽に素早くやり取りできる点が魅力で、世界中に浸透し、多くの人々の生活の一部として欠かせないものとなりました。一方で従来のビジネスシーンにおいては、多くの現場で電話やメールが使われることがほとんどでした。ところが、テレワークや時差出勤の導入が進んだ昨今では、同じ時間・空間で業務を行う機会が減り、コミュニケーションに抜けや漏れが起こりやすくなります。そこで、個人向けのチャットにデータ保管・共有、タスク管理などの機能を追加し、ビジネス仕様にしたものがビジネスチャットツールです。個人向けのチャットよりもセキュリティ対策は強化されており、会社の組織単位でのメンバー管理や人事異動などへの対応も簡易です。
〈サービス例〉
Microsoft Teams, LINE WORKS, Slack, Chatwork など

・クラウドメール

インターネット環境を使い、Web上でメールを送受信する仕組みがクラウドメールです。従来のメールと比べても、社内でメールサーバーを設置したり、システムを構築したりする必要がなく、短時間かつ無料で手軽に導入ができます。ビジネスチャットツールでやり取りする機運が高まっているとは言っても、やはりメールによるやり取りはビジネスに欠かせません。
〈サービス例〉
Gmail, Yahoo!メール, Outlook.comなど

・Web会議

テレワークが普及した昨今において、いちばん導入が進んだサービスといえるかもしれません。移動や会議室の確保などの事前準備が解消され、交通費の削減にもつながります。 また、Web会議によって会議の所要時間が減り、プロジェクトの進行速度が上がったという実例もあります。しかし、対面ではなく画面越しに会議をするため表情が見えづらく、感情の機微を読み取ることが難しかったり、相互の認識に食い違いが生じ得たりすることがあるため、工夫が必要です。
〈サービス例〉
Microsoft Teams, Zoom, Whereby, Cisco Webex Meetingなど

※ご紹介したこれらのツールは、利用条件やプランによって有料となるものもあります。
詳しくは各サービスサイトをご参照ください。
(※掲載の情報は2021年3月時点のものです。サービスの終了や、有料化・無料化することもありますのでご注意ください)