セキュリティお助けマニュアル

【セキュリティ対策のいろは】

何から守らなければならないかを知ろう

h. 地震・雷・火災などの天災対策

 地震・雷・火災などの天災からシステムを守る方法として、以下のような対策があります。

    1. UPSの導入
    2. バックアップシステムの導入
    3. ディザスタリカバリシステムの導入
    4. レプリケーションソフトの導入

    1. UPSの導入

       無停電装置といい、サーバなどのシステム機器に対して停電や急な電圧の変化によるインパクト(例えば電源の急停止)をなくすために導入する機器のことです。
       バッテリーのような役割をし、サーバなどのシステム機器に対して安定した電圧の供給を行います。
       これらの装置が無い場合、電源の急停止などによる故障、破損から機器を守れなくなります。

    2. バックアップシステムの導入

       情報破損・破壊・紛失対策をご覧ください。

    3. ディザスタリカバリシステムの導入

       ディザスタリカバリとは「天災や災害からの復旧」という意味で、ITの世界では災害時のデータ復旧やシステム障害復旧のことを指します。
       災害によって重要なデータが入ったサーバーやパソコンが壊れてしまった場合、それらのデータの復旧のためには災害の影響が及ばないような外部の安全な場所にデータを保管しておくことが必要になります。よって、単純にバックアップをルール化し、バックアップデータを入れたバックアップメディアを外部保管することもディザスタリカバリシステムの導入にあたります。
       通常は、少し大掛かりになりますがネットワーク経由(広域も含めて)でのバックアップ又はレプリケーション、広域のクラスタシステム(複数のサーバーを連結し、1つのシステムとして運用するシステム)などをディザスタリカバリシステムと呼びます。

       

       ディザスタリカバリシステムに関する詳細は下記をご覧ください。
       ディザスタリカバリの考え方. 日立(別タブで開きます)

    4. レプリケーションソフトの導入

       本番環境で利用しているストレージ内のデータを予備のストレージに同期(保存)し、本番環境に障害が発生した場合に予備ストレージに切り替えることで、障害復旧を迅速に行う仕組みを指します。このシステムの場合、障害発生時に予備ストレージに切り替えることでリストア作業をなくし、業務を継続させることが可能になります。

       

       レプリケーションシステムの詳細と構成例は下記をご覧ください。
       バックアップとレプリケーションの基礎知識. 株式会社ニューテック(別タブで開きます)