セキュリティお助けマニュアル

【セキュリティ対策のいろは】

何から守らなければならないかを知ろう

i. 故障対策

 故障による情報破損、破壊、紛失などを防ぐために以下のような対策があります。

    1. ハードウェアの保守契約
    2. ディスクのRAID構成
    3. バックアップ
    4. 2重化(冗長化)

    1. ハードウェアの保守契約

       ハードウェアの保守契約には、故障時に機器や部品を修理・交換してもらえるメニューと故障を防ぐための定期点検をしてもらえるメニューの2通りがあります。前者は故障時からの復旧を速やかにする対策であり、後者は文字通り故障を防ぐための対策になります。

    2. ディスクのRAID構成

       RAID(レイドと発音)とは、Redundant Array of Independent Diskの頭文字を取ったもので、複数のディスクを1つの集合体(論理ユニット)にして、単体のディスクよりも障害に強くしたり、高速なアクセスを実現させたりする技術のことです。目的や機能で幾つかのレベルが存在します。

      RAIDが故障対策になる理由
       ハードディスクの障害発生時でもアクセスに影響を与えることなく、リアルタイムでデータの復旧を行うことができます。
       また、システムの稼働率を大幅に向上させることも可能です(システムが使えなくなる時間が最小限になるため)。データ損失の危険性を大幅に削減することができます。

    3. バックアップ

       2-g. 情報破損・破壊・紛失対策をご覧ください。

    4. 2重化(冗長化)

       必要最低限の数より1つ以上多めに機器等を用意し、システムの停止時間を短くしたり、継続してシステムが稼動できるようにする手法のことです。
       ディスクのRAID構成やクラスタリングシステム、レプリケーションなども冗長化にあたります。
       簡単なところでは、同じ構成のマシン(サーバやクライアント)を用意しておき、片方が障害などで使えなくなった場合にもう1台を用いて業務を続行するようにしている場合も冗長化と言えます。