尾張・名古屋地域には毛織物、インテリア織物、縫製品など、三河地域には綿織物やインテリア、資材用織物、繊維ロープ、漁網や陸上用網などの繊維産業があります。
尾張繊維技術センターおよび三河繊維技術センターでは地域の繊維産業を支援するため、繊維関係の各種試験機、電子顕微鏡、赤外分光光度計(FT−IR)、熱分析装置(DSC,TG−DTA)などの分析機器、サンシャインウェザーメータや引張試験機を設置し原材料の分析試験や製品の品質評価試験を始めとして、さまざまなニーズに応じた依頼試験を実施しています。
ここでは両繊維技術センターが所有している特色のある試験機器についてご紹介します。
■ サンシャインウェザーメータ(尾張、三河)
高分子や金属材料などの屋外での耐久性を予測するため、人工光源を有するサンシャインウェザーメータを用いて一定時間暴露した後に、材料特性の引張強さ、色や表面の変化などから耐候性を評価します。繊維技術センターでは陸上用ネット、繊維ロープなどの産業資材、レンズ、自動車材料などの耐侯性評価を実施しています。
なお、耐候性試験規格には、各種工業材料のJIS規格、ISO規格、JASO規格などがあります。
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