図3に旋盤で棒材(鋼材)を切削した際のバイトの振動を測定した例を示します。本試験では棒材を460rpmで回転して切削しています。また、この時の測定データを図4に示します。図4左の加速度の変化から、切削中の振動は様々な振動数の揺れが混在して、ランダムに揺れているように見えますが、これをFFT処理した結果(図4右)から、4つの振動のピークが見られます。この中で46.3Hzと92.5Hzは棒材の回転数のほぼ整数倍なので図2中の回転数同期振動と予想されます。また、ほかのピークについても回転数を変更して再測定することで原因の推定が可能になります。 |