布にセンサ機能を持たせる技術を用いてこれまで開発した、センサカーペット、ロボット用衣服、布の鍵盤について、ご紹介します。
電子部品の小型化により、センサ、マイクロコンピュータ、ネットワークなどを布(織物やニット)中に織り込み、組み込むことができるようになってきました。布にセンサを組み込むと、布でデータを収集することができます。マイクロコンピュータを布に組み込むと、センサなどから得られたデータを処理することができます。メモリを布に組み込むと、大量のデータを長期にわたって蓄積、保存することができます。布の中にネットワーク機能を組み込むと、よりフレキシブルなデータ処理や通信が可能となります。
電子回路を布に組み込む利点には、次のようなものがあります。布は肌触りが良く、肌に直接ふれても違和感がありません。そのため、身に付けて日常生活を送ることができます。また、布は折り曲げることもできますので、小さく折り畳んで、コンパクトに収納することも可能です。
このような布の特性を活かした応用先として、セキュリティ、医療、ロボットなどの用途について、研究を進めています。開発した3点の試作品(布の鍵盤、センサカーペット、ロボット用衣服)についてご紹介します。
|