3. 意匠糸の種類
1.リングヤーン、ループヤーン
芯糸に対して浮き糸を多く供給し、芯糸の周りに浮き糸で連続的にループを形成させた糸です。ループが大きいものはループヤーン、浮糸の量を少なくしたものはリングヤーンと呼ばれます。また、浮き糸に強撚糸を用いることで、ループを崩して角状の突起を持たせたものはスナールヤーンと呼ばれます。
2.ノットヤーン、スラブヤーン
浮き糸を多く供給する区間を不連続にすることで、芯糸に対して浮き糸で節をつけた糸をノットヤーンといいます。長めの大きな節を持たせたものはスラブヤーンと呼ばれます。
3.カバリング糸
芯糸と鞘糸からできる糸で、芯糸の周りに連続的に鞘糸が巻き付けられた糸です。一方向に巻き付けるシングルカバーと S、Z両方向から巻き付けるダブルカバーがあります。芯にゴム糸やポリウレタンを用いることで、ストレッチ性を持たせた糸を作ることができます。芯糸を摩耗や擦れから保護したい場合などにも使用されます。
意匠糸にはその他にもモール糸やリリアン糸などがあります。
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