1.はじめに
近年、製品の安全・安心への高まりとともに、分析に基づく信頼性の高い製品づくりが求められます。そのため、最終製品だけでなく各プロセスにおいても品質管理が求められ、様々な成分の分析を迅速に行うことが必要となっています。
この様な中、各種のイオン性物質の定性、定量分析ができるイオンクロマトグラフィー(以下、IC)の重要性が高まっています。ICは、製品評価(各種の電池素材や表面処理剤など)、プロセス管理(冷却水、洗浄液など)、及び不良要因の解析(プリント基板などの不良原因となるイオン残渣、製造工程において発生する塩化物イオンや硫酸イオンなどの汚染物質、アミン類などの異臭物質など)において、必要な分析方法となっています。
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