1.はじめに
レーザーは、身近なものでは、レーザーポインター、電子記憶媒体(CDやDVDなど)の読み出し・書き込み、製造業においては溶接、熱処理、電子基板の微細加工など、極めて広範な領域で活用されています。しかし一言でレーザーと言っても、その用途によって出力はもちろんのこと、用いる光の波長やその形態(連続光またはパルス光)、発振の仕組みまで大きく異なります。つまり、利用方法に応じて最適なレーザーが選択されていますが、物質の加工と光の波長の関係に着目した場合、加工対象物の光の吸収特性が、加工時の加工形態やその効率に大きく影響します。 また、一般的に短い波長ほど小さく集光でき、微細な加工に適しています。
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