1.はじめに
人工知能(Artificial Intelligence, AI)は、生産現場での検査作業などに活用されており、中でも近年はニューラルネットワークが注目されています。ニューラルネットワークとは「入力−出力」の単位を神経細胞であるニューロンに見立て、これを積み重ねてネットワーク状に接続することで出力結果を得る仕組みです。これを活用することで画像情報から目的とした条件の部分を特定するなど有効な知的能力を実現しています。このニューラルネットワークを活用すれば、食品中への異物混入において問題となる動物毛(以下毛)の画像情報から種類判別ができると期待されます。毛の種類判別は熟練者でも苦慮するため、実現すれば当センターでの迅速な種類判別、さらには中小企業の現場での問題解決に寄与できると考えられます。そこで異なる7種類の毛を対象に、毛の種類判別が可能なニューラルネットワークの構築を目指しました。
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