今回「NBAA2007」の会場では、出展者の日本企業以外にも、日本ビジネス航空協会(JBAA)メンバー、運航支援会社、オペレーター、商社、部品サプライヤー、記者など日本から訪れていた多くの方々にお会いしました。中には、空港におけるビジネスジェット利用促進あるいはその検討をしている他自治体駐在員及び空港担当者も来場しており、県営名古屋空港のようにブースこそ構えていませんでしたが、会場内で地元の空港をPRしつつ、来年以降の出展を検討していました。年々日本におけるビジネスジェットの気運の高まりを感じます。 日本におけるビジネス機の利用についても、今後はアジアへのビジネス機でのフライトという点から、さらに前述の迅速さ、快適さ、安全性などの理由からも需要が増してくるのではないかと思います。グローバルビジネスの進展と世界的にみられるビジネス機需要の増加、機体そのものの改良や増加からも、海外から日本へのビジネスジェットでの飛来も当然増加することが予想されます。
日本の航空宇宙産業においても、旅客機ばかりでなく、既に米国のビジネスジェット製造業者へ日本企業が主翼供給を開始するなどの動きもあるわけですが、最近では、その主翼を供給する企業が米国でのビジネスジェット機需要拡大に応じ、月間の生産量を3倍に引き上げるとの報道がありました。このように、この分野における日本企業の活躍の場も今後益々増加してくるものと思われます。
当地域は、県営名古屋空港という、簡単迅速な手続き・出入国審査、良好な都心へのアクセス、いつでも確保できる十分な発着枠を提供できるビジネス機の拠点空港が存在するというばかりでなく、航空宇宙産業の一大集積地でもあります。既に旅客機の主要部品の製造を担う当地域ですが、この世界的なビジネス機需要の高まりは、当地域の企業にとってもさらなるビジネスチャンスをもたらすのではないでしょうか。
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