第2回のレポートで計画中とお伝えした「常州市熱処理業協会」所属企業の招聘が、8月4日〜10日の一週間の日程で実現しました。常州市熱処理業協会は、2006年に発足した比較的新しい業界団体で、常州市に60ある工業系業界団体の内の一つ。会員企業には大小合わせて約70の企業が名を連ねています。「第1回常州市企業団愛知技術研修」と銘打ってAARI主催で開催された今回の視察旅行には、常州市熱処理業協会の会長を含む20代から70代までの10名が参加しました。規模の大小はあっても、殆どが常州市内で熱処理メーカーを経営する企業オーナーです。
8月4日の土曜日、AARIのメンバーが待ち受ける関西空港に降り立った一行は、そのまま大阪に宿泊し、翌朝京都見物をした後に名古屋に到着。翌6日からの2日間で愛知県にて技術研修を受けました。研修のスケジュールは、およそ以下のようになります。
8月6日(月)
■工場見学およびミニセミナー 計3社
午前:菱輝技術センター(真空熱処理)
午後:A社(イオン窒化、ラジカル窒化 等)
:B社(浸炭熱処理)
8月7日(火)
■工場見学およびミニセミナー 計2社
午前:C社(ダイレクトボンディング、ガス軟窒化 等)
午後:D社(高周波焼入)
■あいち産業振興機構への表敬訪問
■TPSセミナー
2日間で愛知県内の熱処理工場5社を視察し、さらにTPSの講義も受講するというハードな研修になりましたが、具体的に中国での事業に直結していることもあってか、皆さんとても熱心で、特に工場視察では案内をしてくださった工場の担当者の方や通訳に、たたみかけるように質問を投げかけていました。
また、今回は本企画の実現に多大なご協力をいただいたあいち産業振興機構様へ表敬訪問をし、日本側からは藤井理事長をはじめとしたあいち産業振興機構の方々、中国側からは王主席領事をはじめとした駐名古屋総領事館の方々にもご参加いただき、親書の交換式を実施。今後の技術交流の礎をつくることができました。 |