これまで約2年間、主に熱処理協会を中心に常州市との交流を深めてきたわけですが、3月の訪問から、AARIでは常州市との新たな展開を迎えることができました。
むしろ、「新たな展開」というよりは、「本来目指していた方向性がようやく実現できてきた」といった方が良いかもしれませんが、熱処理に限定されない製造業の分野において、愛知県中小企業のニーズと常州市中小企業とのニーズをマッチングさせる具体的な取り組みをスタートさせることができたのです。
今回、実現に向けて取り組み始めたのは、
・常州市ベアリングメーカーからの技術指導要請
・愛知県企業からの常州市内での表面処理協力会社紹介要請
・愛知県企業からの常州市内での環境設備拡販会社紹介要請
の3件で、今回の訪問中、常州市ベアリングメーカーからは彼らが抱える問題点のヒアリングを実施し、愛知県側からの要請に対してはマッチング候補となる企業を実際に訪問し、面談および工場視察を実施してきました。
いずれの常州市企業も中小企業局からの紹介とあって、こちらの求める水準に十分に達しており(或いは予想外に規模の大きな企業が名乗りをあげていたりして)、改めて市政府中小企業局がAARIとの窓口になっていることのアドバンテージを感じました。
様々な変遷を経て、3月15日にようやく設立1年を迎えることができたAARI愛知アジア総合研究所。今後は常州市熱処理協会との交流を更に深化させつつ、愛知県、そして常州市の中小企業の皆様に対して我々の活動を更にアピールして、より多くの製造業同士のマッチング業務を実現させていきたいと思っております。
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