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  トップ > 経営戦略レポート 海外支援 > 第13回 2013年度の活動予定
AARIアジア中小企業レポート
株式会社愛知アジア総合研究所(AARI)

記事更新日.13.06.27

製造業を中心とした愛知県および東海地域の中小企業に向けて、アジア各都市とのコネクションと様々なソリューションに関わるノウハウをもとに、技術支援、品質管理支援、環境対策支援等、ソフト面での海外進出をサポート。第一弾として、中国江蘇省常州市への進出サポートを展開中。
■問合せ先
〒460-0011 名古屋市中区大須2-23-36 ラディアント大須2F
電話 052-205-8033 FAX 052-205-8034
E-mail info@aa-ri.cojp URL http://www.aa-ri.co.jp
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■第13回 2013年度の活動予定


執筆者:株式会社愛知アジア総合研究所 代表取締役 乗松薫
1970年名古屋市生まれ。1996年早稲田大学法学部を卒業後、岩手朝日テレビを経て、2000年ヤフー株式会社入社。2003年、名古屋にて株式会社ミルゲート(旧 有限会社エヌ・プランニング)を創業。以後、WEB領域を中心に、ナショナルクライアントから中小製造業まで、数多くの企業の国内およびアジア地域へ向けたプロモーション業務に携わる。専門領域は国内およびアジア市場へのプロモーションプランニングおよびコピーライティング。2012年3月、株式会社愛知アジア総合研究所を設立し、代表取締役に就任。

2年目の活動がスタートしたAARI

この連載も2年目となりましたが、初めてAARI愛知アジア総合研究所(以下、AARI)の名前を耳にする方のために、少しだけ弊社のことをご説明いたします。

AARIは、愛知とアジアを結ぶ仲介役として、製造業を中心としたクライアントに向けてソフト面でのアジア進出サポートを始め様々なコンサルティング業務を行っていく会社で、あいち産業振興機構が所管する異業種交流組織「G-Interactive」(以下、G-In)のメンバーによって、昨年3月に設立されました。

私は現在、WEB領域を主軸に様々な企業の海外に向けたプロモーションをお手伝いする株式会社ミルゲートの代表を務めています。簡単に言うと「広告屋」です。AARIの設立メンバーは、私の他に、G-Inの会長で菱輝技術センター株式会社代表取締役の原敏城氏、同じくG-Inの副会長で有限会社サンメンテナンス工機代表取締役の深井重貴氏の2名で、二人の仕事を簡単に言うと「製造業」のオーナーといったところでしょうか。そして、中国ビジネスに精通した顧問とミルゲートからの出向者、いずれも在日華人の2名が業務のサポートをしています。

現在の主な業務は、中国江蘇省常州市政府の中小企業局と連携した

  • 日本企業の常州市進出サポート
  • 常州市での技術提携先斡旋
  • 常州市での協力会社斡旋

等になりますが、中でも昨年より力を入れているのが、愛知県と常州市の熱処理工場間の交流です。

昨年8月には常州市熱処理協会のメンバー約10名が来日し、愛知県内の熱処理工場数社を視察しました。そして、この6月、かねてから計画していた常州市の熱処理工場からの長期研修生の招へいが実現し、AARIとしての2年目の活動が、ようやく本格的にスタートしました。
 
常州から1ヶ月の来日研修が実現

6月の半ばに研修のために来日したのは、常州市武進で主に浸炭関連を中心とした熱処理工場を営む楊(ヤン)さん。30代半ばの2代目経営者です。

長江デルタ地域に位置する常州市は、上海、蘇州、無錫といった先端都市からほど近く、恵まれた立地条件と気候から、大企業のみならず中小の製造業もとても元気な都市です。楊さんの熱処理工場も仕事は潤沢にある様子で、最近新たに土地を取得し、現在は大規模な工場を増設予定していたりと、ちょっとしたバブル状態にあるようです。

ただし楊さん曰く、中国国内の熱処理のレベルはまだまだ低く、特に品質管理の面で今のうちに高度な日本式を学んでおかないと、今後必ず頭打ちの時を迎える、とのこと。そのため楊さんは、AARIの取締役、原が経営する菱輝技術センターのメンバーが綿密に練った1ヶ月の研修カリキュラムに沿って、7月半ばまで真空熱処理の菱輝技術センターと、菱輝とは別の浸炭工場を訪問するなどして、日本式熱処理の現場をみっちり学ぶことになります。

まずは1ヶ月の間、楊さんが充実した研修の日々を送ってくれることを願うばかりですが、AARIとしては、今回の楊さんのケースをきっかけに、今後定期的な常州からの来日研修を招へいし、さらに近い将来には、現地での合弁企業の設立などを実現できればと考えています。


今年度は常州市以外の国、地域も視野に入れた活動を

楊さんの来日によって、常州市からの来日研修が無事実現しましたが、ここまで来るにはかなりの紆余曲折がありました。尖閣問題、常州市政府内の人事異動等々、覚悟はしていたものの、AARIの活動も政治によって大きく左右され、中国ビジネスについてまわるリスクを身に染みて感じた1年でもありました。
AARIが目指すのは、具体的なローカル間の交流です。もちろん常州市との交流には今後も力を入れて行きますが、多くの製造業がチャイナプラスワンの展開を加速していく中で、AARIとしても、東南アジア、韓国等々、中国以外の具体的なローカルとの交流を展開していきたいと考えています。

そのあたりに関しては、次回以降少しずつご紹介していけるかと思いますが、いずれにせよ、AARIでは常州市をはじめアジアとの交流をさらに広く深く進めて行く予定です。製造業の皆さま、2年目のAARIに、是非ご期待ください。
 (次回に続く)


※AARIが提供するサービス、及び常州市プロジェクトの最新情報はAARIのWEBサイトhttp://www.aa-ri.co.jp をご覧ください。情報は随時更新予定です。

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