前回のレポートで述べた内容を少し整理してみましょう。
1.大手メーカーによる海外への生産拠点シフトが招く国内の空洞化、そして新勢力との価格競争の激化の中で、中小製造業は「取引先の多角化」を迫られている。
2.そのためには自社の強み=USPを徹底的に分析し、まずは国内市場での生き残りを模索する必要がある。
3.USPを明確化した上で、具体的なBtoBマーケティングを実施する必要があるが、多くの企業が実施している「展示会出展」「メールマガジン配信」「自社セミナー開催」だけでは成果が見えてこないケースがあるため、何か「別の施策への取り組み」を考える必要がある。
といったところが前回のレポートで述べた内容ですが、既に見出しにあるように、「別の施策への取り組み」とは、私は「自社Webサイトの活用」だと考えています。
自社Webサイトは、
1.世界中のインターネットユーザーがターゲット
2.リアルタイムで自社の情報発信が可能
3.より詳細な情報発信が可能
4.効果の可視化が可能
な、自社媒体です。
この「自社媒体」というところが大きなポイントで、インターネットの登場によって、どの企業も自社の媒体を手に入れることができるようになったことが、マーケティングのあり方に大きな変革をもたらせました。
そして、これまでのBtoBマーケティング施策の問題点と自社Webサイト活用のメリットをまとめると、以下のようになります。
このように、既存のBtoBマーケティングのデメリットを自社のWebサイトが解決してくれるわけですが、勿論Webサイトが万能というわけではなく、実際には
・自社のWebサイトをマーケティングの主軸とし、
・必要に応じて「展示会出展」「メールマガジン配信」「自社セミナーの開催」等のマーケティング手法で補完していく
といったアウトラインの中でプロモーションを実施していく方法が得策だと思います。
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