まず最初に、ベトナムのハノイに昨年末オープンしたばかりのヴィンパールアクアリウム。ビンコムメガモールタイムズシティーという「ここだけいきなり金持ち」といった高級マンションとショッピングモールからなる施設の地下にあります。
何でも有名な夫妻のプロデュースによって誕生した水族館らしく、それなりに今どきの水族館風ではあるのですが、やはり世界に名だたる日本の水族館に慣れてしまっている私の目には残念な点が多すぎます。
まずは観客。上の写真のように、観客はいたって自由です。子供が水槽をたたいていたり、こんな風に水槽に登って写真を撮ったり、あとチケットを買うのも一苦労。このあたりはベトナムですね。中国同様、マナーや順番を守るという意識が希薄です。
次に肝心のお魚ですが、まずは上の写真のように淡水魚が多く、それは別段問題ないにしても、とにかく水槽の中に入れる魚の数が多すぎます。写真の鯉などは、うじゃうじゃいる、といった印象です。美しいというよりも、感想はあくまでも「うじゃうじゃ」です。
それから、最近の定番「トンネル水槽」もあって、これは結構距離が長くて「ホーッ」となるのですが、少々中に入れられている魚の色彩が地味です。そして何よりも、臭いが結構キツいです。何でも人工的に海水を作っているとのことですが、臭いのキツさに早く出たくなってしまうのは、日本人の私たちだけなのでしょうか?
そして、マスコット。
何故か大人気でしたが、あまり可愛くないです。
以上、何だか悪い点ばかりあげつらってしまったようですが、今更ながらですが、それなりには楽しめました。ただ、これが日本にあったらクレームの嵐でしょうね。
やはりエンターテインメントには、それなりの成熟したホスピタリティが必要なようです。
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