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  トップ > 企業ルポ 支援企業に聞く > 「ハーレーのカスタムパーツを世界から」ホームページで情報発信
「ハーレーのカスタムパーツを世界から」
ホームページで情報発信
鈴木 学 記事更新日.07.06.01
スズキ&アソシエイツ有限会社 代表取締役
■問合せ先
スズキ&アソシエイツ有限会社
〒447‐0047 碧南市植出町5-1 杉浦ビル105
TEL 0566‐46‐4700  FAX 0566-46-4701
 http://www.customworld.jp/
印刷用ページ
ハーレーダビットソンは“ハーレー”の愛称で世界中にファンを持つアメリカのオートバイ。
ハーレーの魅力は重厚なエンジン音と華麗なスタイルです。

今回はあいち産業振興機構の専門家派遣事業を活用しホームページを作成。ヨーロッパ、アメリカから輸入したハーレーのカスタムパーツを全国のショップに販売しているスズキ&アソシエイツ有限会社 鈴木 学社長を紹介します 
■脱サラをしての創業
スズキ&アソシエイツ有限会社は工作機械に使う工作用機器メーカーの海外部門で活躍していた鈴木氏が平成6年に脱サラをして創業をしました。

「今まで競争していたメーカーの商品を持ってきてお客さんに売るということはしませんでした。商売のモラルだけはしっかり持とうと思っていました」。

工作用機器の輸出入商社として創業はしたものの、当初は決して順調ではありませんでした。そして創業から4年後にハーレーダビットソンのカスタムパーツと出会います
■ハーレーダビットソンとの出会い
「前職よりの付き合いで取引できたのは3社から4社くらい。その中に日本の工作機を輸入しているイタリアの代理店があり、そこのお客さんがハーレーダビットソンのパーツを作っていて、日本にまだ販路がないからやってみないかとカタログを送ってきたのです」。

「私はバイクの“バ”の字も知らないし免許も持っていません。全然興味はなかったのですが時間だけはありましたから、雑誌を見て愛知県内のショップを4〜5件回りました」。

「皆さんによく言われませんでした。“どうしようかな、もう一件だけ行ってみようか”と最後に行ったショップで“鈴木さん、これ面白いかも知れない。売ってあげる”と、そこから始まりました」。

語学力に自信がある鈴木社長は自分の足で現地のメーカーを尋ねます。

「一番初めに扱ったのはオーエムピー(OMP)というイタリアのメーカーでした。しかしメーカーに行っても詳しい商品の説明もありませんし、ほっておかれる状態でした。そこに業界紙があってヨーロッパにはたくさんの同じようなメーカーがあることを知りました。他のメーカーのパーツもあれば売れるかもしれないということでヨーロッパのパーツメーカーからだんだん広げていきました」。

現在は主力の工作用機器の他、ハーレーダビットソンのカスタムパーツ販売も事業の柱として育ちました。取り扱うメーカーや商品は年々増加、本場アメリカメーカーの部品も手がけ、幅広い品揃えでお客様のニーズに答えています。
■専門家派遣事業を活用してのホームページ作り
鈴木社長はお客様の立場を考えた情報発信の手段としてホームページの開設を考えました。

「この業界のおかしなところはメーカーのカタログをそのまま使っていることです。ヨーロッパは英語とドイツ語、イタリア語の併記、アメリカは全部英語です。カタログですからみれば分かるのですが親切ではないなと思いました」。

「私達はカタログ代わりの商品説明としてホームページを使って “こういうものを扱っています、詳しくは日本語で書いてあるこちらを見てください”という情報発信から始めようと考えました」。

そこで活用したのがあいち産業振興機構の専門家派遣事業。ホームページの作成、ドメインの取得等のサポートを受けました。

「扱う商品点数が多いですから、とにかく自分達で更新、追加できるシステムを作っていこうと考えました」。

「本当によかったです。自分達だけではどうしたらいいかわからなかったですし、民間の会社に頼んで40から50万円かかった、なかなか自分達で更新が出来ないで困っているというお客様が何件かありましたから。いままでホームページが無かったので気後れすることもありましたが、自分達が作ったホームページのアドレスを雑誌の広告に入れることもできました。」
■お客様の立場を考えた情報発信
「競業他社にはハーレーが好きでやられている方、趣味の世界で販売されている方が多くいます。私達はそういう販売方法は出来ませんし商品にあまりこだわりを持たないようにしています。良い物を安い輸送コストで入れて適正な価格でお客様に届けるという商社的な発想をしていますから、プロならではのこだわりや趣味のページではなく、商品は商品として紹介していく、美辞麗句を入れるホームページではないということに注意しています」。

“お客様に喜ばれる商売をしたい”と考える鈴木社長の方針に迷いはありません。

「趣味の世界でまかり通っていた商売の仕方、たとえば1000円で仕入れて欲しい人に何万円で売ることをすれば儲かるのでしょうが、私達は適正な利益をいただいて多くの人に買っていただき喜んでもらう、そして次の商品も当社で買っていただくやり方のほうが将来的にはいいじゃないかと考えています」。
■今後の目標、将来の夢
今後の目標、将来の夢について語っていただきました。

「基本的にはBtoB(企業間取引)を考えています。お客様が喜ぶシステム作りをしたい。注文した商品が今どういう状況にあるか、いつくらいの出荷になるかがわかればお客様も安心できます。またお客様の管理や購入履歴もつかめます。値段、納期の勝負ではなくスピーディーできめ細かいサービスが提供できるシステムで市場のお客様をつかみ、逃がさないようにしたいと思います」。

「この業界に入ってみると全部輸入品です。物作りの現場を経験している者として日本で作ればそれなりの物を作る自信があります。日本でも自社ブランドのパーツを作っているところがありますが、海外に出すという物はあまり多くはありません。日本はハーレーダビットソンの世界ナンバー2の市場です。そこから発信している物がないということはおかしいと思います。我々で作って海外に自社ブランドとして販売していく。世界に発信していくことがやりたいですね」。

業界の慣習にとらわれないシステム作りで顧客満足を追求し、優れた日本のものづくり技術を活かした“メンドインジャパンのハーレーカスタムパーツ”を世界に販売する。
鈴木社長の目標、夢が実現することを期待しています。

(取材・文 小藤経営労務事務所 小藤省吾)       
 

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