日進市の閑静な住宅街の中にある余語技研は1990(平成2)年に設立された。余語社長は余語技研設立以前に飛行機部品やプレス金型製造の会社に勤めていた。その経験と技術を生かし、プレス金型の設計から製造まで一貫生産を行っている。
「学生時代からモノづくりが好きだったんだよ」(余語社長)
元々モノづくりが好きで手先が器用なことも高じて、欲しいものは自分で作っていたという。笑顔で語る余語社長の前にはCADが一般的な今も、実寸大の図面が広げられている。その表情には日本の製造業を支えてきた職人の自信が現れている。
2008(平成20)年以降、製造業全体が厳しく仕事の依頼が激減した時期もあったが、余語技研は人でしか作り出すことのできない職人の技を武器に生き抜いてきた。今後もその経験と技術を生かして、プレス金型や治療器具の製作などのモノづくりを続けていく。
余語技研のつよみは手先の技術を要する繊細な細工にある。金型は製造業の重要な資産であり、製作には精密性が求められる。その中でもより難易度の高い、例えば金型の中に刃を作り出すような精密技術は人の手が必要とされる。そうした場で培われた技術は、長年の経験を生かすことでさらに高い品質の成果物を生み出すことができる。
出展した展示会で多くの来場者にPR
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