カスタムスタイルへのこだわり
代表取締役 片岡 孝裕
1台の車には約3万個の部品からできています。今回はこの部品に関する製品紹介でなく、完成車のオリジナルを高めるパーツ、フルカスタムを施したコンプリート車、カスタムペインティングの紹介です。 因みに、下記のロゴマークを付けたプリウス等をご存知の方にはたまらない製品紹介になります。
KUHLジャパン株式会社は、JR東海道線「南大高駅」から徒歩5分の所にあります。イオンモール大高店が近くにあり、名古屋環状2号線や国道302号線から近く、車でのアクセスも良好です。 片岡孝裕社長は、大学卒業後、製薬企業の営業部門に所属してMR(Medical Representatives)の仕事に7年間従事していました。車が好き、ドリフト走行が大好きで、給料のほとんどを車につぎ込むほどでした。好きが高じ、車に関係する『車買取りのアップル』へ転職。ここで11年勤務しました。その間もドリフト大好きは変わりません。鈴鹿サーキットでドリフト走行するほどです。 また、自分の車に装着するエアロパーツにもこだわりを持っていました。しかし、それを扱うショップの対応や技術力に物足りなさを感じ、結果、自ら会社を立ち上げることになりました。
本社は店舗機能、パーツの在庫機能及び軽易な作業機能を備えています。そのためエアロパーツ製造やカスタムペインティングは別の場所で行っています。
店舗敷地内には納車を待つカスタムカー、ボンネットが見る角度によって幾何学模様が浮かび上げる車、シルバーにカスタムペインティングされた車などが鎮座しています。その鮮やかさに驚くばかりです。ホームページ等の写真で見るのと現物は全く違います。まさに「百聞は一見に如かず」とは、このことです。
2015年に世界初として、東京オートサロンでお披露目しました。2016年は写真のゴールドメタルペイントを東京オートサロンと大阪オートメッセで発表しました。オートサロン会場でのご縁もあり、中東ドバイの自動車ショーに出展する機会に恵まれました。中東では、ゴールドに大変な興味と価値観を持っており、ドバイの自動車ショーでは、ゴールドメタルペイントは大きな注目を集めました。
車のボディに直接ペイントするわけではありません。特殊なパテェをボディに2oの厚さに塗ります。その後に特殊なプライマー(薬品)をコーティングします。そしてフリーハンドで削ります。直線に関してはマスキングテープを使います。
カスタムペインター井澤さん(匠の写真)の塗装技術とその発想力は他に類を見ません。 井澤さんの開発したメタル塗料が成せる技です。世界初の自動車ボディへのエングレービング(彫刻)やマスキングテクニックを駆使した3Dペイントは、芸術の域でもあります。
彫刻を終えた後は、焼付け工程に入ります。一定温度でじっくり時間を掛けて焼付けを行います。その結果、洗車機で洗っても何ら支障はありません。
取材中に店頭にあったシルバーメタルペイント&エングレービングの実物を拝見しました。 驚嘆と壮観が一度に押し寄せるオーラが車から出ていました。
中東アラブ首長国連邦(UAE)のドバイの警察は「スーパーカー」から成る高速パトロールカー隊を編成しています。ドバイのスーパーカー隊の任務は犯罪捜査での追跡や通常の警察業務ではなく、ショッピングモール街や海岸沿いの住宅地などを巡回走行し、観光客らの注目を集めることにあります。 また、スーパーカーによって警察と社会の間の垣根を排除する狙いもあります。観光客にドバイの警察はいかに友好的なのかを示すのが目的のため、実際にKUHLのエアロパーツや特殊塗装、マフラーを装着された4駆警察車両が配備されています。
新車のボンネットをグラインダーで削ります。下絵はなく、削り手の感性が全てです。20回ほど削ります。そのため、何層にもグラインダーの跡が重なり、それがデザインに奥行きをもたらします。 削った後は特殊な錆止め剤を施し、塗料を吹き付けます。全てがオリジナルであり、芸術性に溢れています。天候や見る角度のよって模様に違った表情がでます。
エアロパーツは、片岡社長がフリーハンドで始めました。そのため、片岡孝裕社長の感性がデザインに直結し、それがオリジナルを高めています。3Dスキャナーによるデータ取り&マシニング切削により、エアロ型を製造する最新の製法を取り入れながら、熟練の職人による、クオリティにこだわった製品を製造しています。そのため、高度なフィッティングを可能にしています。
ディーラーで装着するエアロパーツよりデザイン感度はあります。しかも、新車でKUHL BODYKITを装着すれば、ディーラーよりお値打ち価格になる仕組みがホームページで紹介されています。 また、KUHL BODYKITを装着することにより、車のデザイン価値が上がり、中古下取りが下がりづらい特徴もあります。
KUHL(クール)が展開するホイールブランド「VERZ-WHEELS(ヴェルズホイールズ)」です。スポークの幾何学模様だけではなく、ディスク面との高低差による立体構造でも多彩に表現しているのがコンケイブ形状に人気があります。
コンケイブ形は日本語で逆反りホイールとも表現される事もあるコンケイブホイールは、ディスク面(ホイールの中心部)を意識的にへこませて、スポークとの間に高低差を加える特徴的な立体構造を持ったデザインです。
究極のレーシングスタイルを実現するKUHLオリジナルエアロパーツやボディキット、VERZアルミホイールのデザイン・開発・販売はもちろんのこと、フルカスタムを施した新車・中古車のコンプリートカー販売も行っています。そして、高品質なオリジナルパーツを装着する「KUHL」の高い技術力と、世界中から認められた「ROHAN」のカスタムペイント技術など、世界を驚かせる究極のカスタムカーを作り上げる技術力が生み出し、海外から高い評価を得ている「あいちの製品紹介」でした。
カスタムペインティングの作業現場が本社以外にあるため、職人技に触れることができなく残念でした。中古スカイラインGTRがメタルペイント / エングレービングとエンジン・足回りをチューニングして1,000万円に変身すると聞いて驚きました。
KUHLジャパン株式会社 ホームページ 会社概要
取材・文 YA(ワイエイ)ビジネスサポート 杉本 安行