まず第一に新事業として成り立つかどうかがまだまだ不明確であったため、投資するコストは少しでも低く抑えたいということ。
第二に販売する商品がお惣菜をはじめとする「おかず」であるため、希少性や独自性といった点からはショッピングモールを活用した場合、他店舗との差別化が難しいということ。
そして第三にホームページスキルの高いスタッフが不在であるため、自社オリジナルでの制作は困難を要するということ。
以上の理由から、今回は(4)の選択に至ったのである。しかし(4)にもいくつかのデメリットが存在する。もっとも危惧すべき点は、カスタマイズの自由度だ。こちらの望む業務フローに合わせようとすると、ほとんどの場合カスタマイズが必要となってしまう。(1)や(2)の場合であれば、思い通りに制作することが可能であるが、(4)の場合にはそうはいかなない。システム提供側にしてみれば、当然さまざまな商材・業種に適応できるようネットショップシステムを造りあげてしまうため、どうしても汎用的になってしまう。よって、個店
ごとに機能を追加できたり、仕様変更できたりするケースは稀である。そこで松屋ではこの適応度を見極めるために、こちらが想定するネットショップ業務の流れを全体業務プロセス図としてまとめた(図1)。
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