主力商品は太平洋戦争の日本やドイツの戦闘機・戦車。そして、生命線は「リアリティ」。
まず、モデル化する対象を決めるところから製作は始まる。 「他の人がすでに作っているなら当社ではやらない。売っているものを買えばいいから。でもね、実は、あまりにマイナーだとお客さんがいなくなっちゃう。この辺のサジ加減がすごく難しいんです」。
対象が決まれば、正確にモデル化するために徹底的な調査を行う。
「形状の正確性はもとよりですが、形状を再現するときには、何故こういう設計をしたのか、当時の技術レベルはどのレベルだったのか、時代背景はどうだったのか。これらを詰めていくと設計思想が見えてくる。背景の文化や歴史を知らないと、ここまでは出せないですね。でも、何か嘘がある、間違いがある、手抜きがあるということがわかると、買った人は一気にしらけちゃうんですよ。かく言う私がそうでしたから」。
調査をもとに金型を設計、製作する。金型はほぼ100%自社製である。
「外注へ出すと『こうして欲しい』というニュアンスがうまく出ないんです。ですから、内製化を基本としています」。
こうして綿密な調査を経て設計された模型ができあがる。
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