クリーンルーム。外気と遮断し、空気清浄度が確保された部屋である。塵や細菌が遮断された環境が保たれることで、ここで作られる電子部品や食品の品質や安全が確保される。クリーンルームと外気との遮断を確保するために、間には二重扉の部屋が設けられる。この部屋では「エアーシャワー」が設置され、清浄空気を風速25メートル以上で一定時間吹き付ることで、ついているほこりや虫などが除去され、クリーンルーム内に持ち込まないようにされている。エアーシャワーは、クリーンルームの清浄度を保つ命綱である。
このエアーシャワーのトップ企業が株式会社パイオニア風力機である。
潟pイオニア風力機の創業社長、戸次英之氏は、昭和44年、それまでメーカーでの設計者としてつちかってきた「送風機」技術を活用した事業を興そうと独立をする。
当時、高度成長化で住宅需要も強く、木工業界・窯業向けに切りくず・削りくずを集める集塵機を開発、評判もよく業界の成長に伴い、売上も伸びを見せる。
しかし、昭和48年、52年の二度にわたるオイルショックにより、売上に陰りが見え始めたため、用途の転換を模索する。
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