2005年愛知万博。ここに4m四方ほどの巨大な時計が展示された。「千年時計」と名づけられた巨大時計は秒・分・時・日・月だけでなく、年・十年・百年・千年の文字盤までを備え、人間とからくり人形が一緒におもりを巻き上げると、歯車が回りだす。この時計を組み上げたのが日本で唯一のゼンマイ式置時計メーカー、ナルセ時計株式会社の成瀬拓郎社長である。
ナルセの時計はゼンマイ式で、美しさを意識した部品構成とデザインが特徴である。大きさ・形状ともに全て独自設計の歯車はピカピカに磨き上げられ、その動きを楽しむことができる。
1ヶ月に3〜4台しか製造されないこの時計は、一台20万円〜100万円と高価であるが、百貨店や高級時計専門店で販売される。
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