進興金属工業鰍ヘ、昭和26年、現社長志水嘉津彦氏の祖父嘉明大氏が設立。戦前の個人事業時代にアルミを素材としたトーチランプを製造していた関係から、設立当初から真ちゅうを材料とした水栓金具を製造していた。
「創業者は、積み重ねた切削技術とアイデアをもとに工夫した治具などとを組み合わせて、他社が作れないようなものを加工する腕をもっていました。ウォシュレットの洗浄ノズルの試作にも携わり、水洗部分の穴の角度や大きさ等を手作業で切削加工しながら試行錯誤していたようです。当時は技術課の人とよく喧嘩をしたものだと祖父にはよく聞かされました」と現社長の志水嘉津彦氏。
現在でも、積み重ねた技術と職人のノウハウを大切にし、治具の工夫・内製化、旧式の旋盤からマシニング機まで多彩な工作機を使いこなすなど「知恵と工夫」で小中ロット品の切削加工を強みとしている。
|