しかし、昭和40年代中頃から、いわゆる「仕入れの中抜き」という卸業者をとばして原紙メーカーから直接購入することで原材料費のコストダウンを図ろうという流れが起こり始めたため、ビジネスのあり方を見直し、原紙だけでなく「箱」の扱いも始める。
「今から振り返ると、これは大きな転換点でした。箱の扱いを始めてからは、原紙卸をしていた頃では聞こえなかったユーザーの声が届くようになり、流通の川下へのシフトを強く意識するようになりました。そこで昭和47年に、お菓子や饅頭などのパッケージや包装紙といった軟包装フィルムの製造販売を行う株式会社マルエイパックスを設立しました。この頃から現在のパッケージ資材の専門商社へと業態を変えていくことになります」。
現在ではダンボール原紙の売上は全体の25%程度、残りがパッケージ資材の売上となっており、その中でも主力商品の一つが「カミコン」という折りたたみ式の紙仕切りである。
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